子宮頸がん予防のHPVワクチン接種に関して

子宮頸がん予防のHPVワクチン接種に関してMedical guide

対象者区分

  • ①定期接種の対象
    小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女性
    (令和4年度の対象は、平成18年4月2日から平成23年4月1日生まれの女性)
    目黒区在住の方は区内の契約実施医療機関で接種してください。なお、目黒区以外の22区の医療機関でも受けられる場合があります。直接、当該区または医療機関にお問い合わせください。
  • ②特例接種の対象:キャッチアップ接種(特例接種)
    積極的な勧奨を差し控えていたことにより接種機会を逃したかたへの接種
    (平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性) 期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日まで
  • ③自費の希望接種
    13歳以上の女性

費用

  • ①定期接種
    送付された予診票を使用し、予診票の有効期間内に接種を受けたときは無料です。ただし、決められた医療機関以外で接種したり、有効期間を外れて受けたときは有料になります。
  • ②キャッチアップ接種(特例接種)
    送付された予診票を使用し、予診票の有効期間内に接種を受けたときは無料です。ただし、決められた医療機関以外で接種したり、有効期間を外れて受けたときは有料になります。
  • ③自費接種
    4価ワクチン(ガーダシル):1回接種:¥16500(税別)
    9価ワクチン(シルガード9):1回接種:¥30000(税別)
  • ④(償還払いについて)
    子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症)予防ワクチンの積極的勧奨の差控えにより、定期予防接種の機会を逃した方で、定期接種の年齢を過ぎてHPVワクチンの任意接種を自費で受けたかたへ接種費用の助成(償還払い)については居住の各市区町村へお問合せ下さい。(期限有です)。
  • ⑤積極的勧奨差し控え期間に自費で接種したかたの任意接種費用助成(償還払い)
    HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逃した方で、定期接種の年齢を過ぎてHPVワクチンの任意接種を自費で受けた方。 接種費用の助成(償還払い)があります。
    償還払いを受けるには条件や申請が必要となりますので、居住の市区町村のホームページで詳細をご確認ください。

投与ワクチンについて

当院では二価ワクチン(サーバディクス)は採用していません。

〈定期接種・特例接種の方〉

  • ○4価ワクチン(ガーダシル):3回接種
  • ・1回目:初回接種
  • ・2回目:初回接種から2か月後
  • ・3回目:初回接種から6か月後

〈自費希望接種の方〉以下のどちらか

  • ○4価ワクチン(ガーダシル):3回接種
  • ・1回目:初回接種
  • ・2回目:初回接種から2か月後
  • ・3回目:初回接種から6か月後

  • ○9価ワクチン(シルガード9):3回接種
  • ・1回目:初回接種
  • ・2回目:初回接種から2か月後
  • ・3回目:初回接種から6か月後

接種の回数

  • ・これまでに一度も接種されていないかた:上記の適切な間隔を空けて3回接種
  • ・これまでに1回接種しているかた:適切な間隔を空けて残り2回を接種
  • ・これまでに2回接種しているかた:残り1回を接種
  • ・これまでに3回接種しているかた:子宮頸がん予防接種は完了していますので、新たに接種の必要はありません

保護者の同伴と保護者同意書について

規則上は13歳以上では保護者の同意書があれば保護者が同伴しなくても予防接種を受けることができますが、当院では原則、保護者の同伴をお願い申し上げます。
(13歳以上16歳未満であって、保護者が居住区からの「ワクチン接種のお知らせ」を読み、納得してお子さんに予防接種を希望する場合には、別紙の「子宮頸がん予防接種同意書」に保護者が署名し、予診票とともに医療機関に提出する必要があります。

16歳から18歳の方は「子宮頸がん予防接種同意書」に保護者が署名は不要ですが可能な限り保護者同伴をお願いします。

18歳以上の方は、「子宮頸がん予防接種同意書」やご家族同伴は不要です。(ご希望があれば保護者同伴も可能です。)

予防ワクチン接種を受けるにあたっての注意

予防接種後にみられる副反応

  • • 注射部分の痛み、赤み、腫れなどの局所反応と、疲労感、筋肉痛、頭痛、腹痛、関節痛、じんましん、めまい、発熱、失神などの全身症状があります。いずれも一過性で数日以内に軽快すると報告されています。
  • • 重い副反応としては、まれにショック又はアナフィラキシー様症状(呼吸困難・じんましんなど)、ギラン・バレー症候群(両手・足の力の入りにくさなどの末梢神経の病気) が報告されています。
  • • 極めてまれに急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頭痛、嘔吐、意識低下などの脳や神経の病気)、疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状などがあらわれることがあります。
  • •接種後に体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。
  • •ワクチン接種後に痛みや不安のためと思われる血管迷走神経反射として失神(いわゆる脳貧血)があらわれることがあります。
  • •注射後に移動する時には保護者又は医療従事者に付き添ってもらい、接種後30分程度は体重を預けられるような場所に座るなどして様子を見るようにしてください。また、接種当日は、激しい運動や入浴は避け、接種部位を清潔に保ち、体調管理をしっかり行ってください。

予約方法

① 診療時間内にお電話にてご予約をお願いします。
② 確実なワクチン発注・受領を期するため来院の1W前に予約をお願いします。
③ 接種前の説明および院内での接種後の経過観察時間があるため、予約は午前は
12時まで、午後は平日は5時まで 土曜は3時までと致します。ご協力ください。
④ 予約時に、定期接種・特例接種・自費接種すべての方に、希望される投与ワクチンに関してお伺い、確認をさせていただきます。(定期接種と特例接種は4価ワクチンのみです)
定期接種・特例接種の対象の方で対象以外のワクチン接種も検討されている方は、 ご希望があれば事前相談をご予約いただき医師から説明を受けることができます。 その旨、別途ご予約下さい。(相談は自費診療にて¥1030(税込)となりますのでご了承ください。ご相談は保護者のみでもお受けします)

接種当日

① 接種予診表・保険証・接種者の母子手帳をご持参ください。予診表は体温以外の記載をすませてお持ちください。
② 予約時間の15分前までにご来院ください。接種後30分は待合室で様子観察します。