子宮頸がん二次検査(頚部組織生検検査)を受けられる方へMedical guide
子宮頚がんの検診方法について(検査の流れ)
一次検査
- 内診
- 細胞診検査(スメア)
二次検査
- 膣拡大鏡診検査(コルポスコープ検査)
- 組織検査 (コルポスコープ下の狙い撃ち組織採取)
- HPVジェノタイプ検査(HPVウイルス型別判定同定検査)
細胞診検査;スメア検査・PAP Test
子宮の出口の所(子宮膣部)のがんの出来やすい部分を綿棒やブラシまたはヘラでこすりとり検査します。(痛みはありません)
ガラスの板に採取、またはLBCという特殊溶液に細胞を落としてした採取された細胞を染色して顕微鏡でそれぞれの細胞の顔つきを検査します。
コルポスコピー検査・および組織診断
子宮頸部細胞診等により、細胞異常が疑われた場合、
1) コルポスコピーでの観察で肉眼的な推定診断および組織採取病変部の同定を行います
2) コルポスコピーの観察下で子宮頸部組織を少量採取します。
少し痛みと出血を伴います。
子宮頸部組織診の目的
がん検診(子宮頸部細胞診等)により、子宮頸部異形成やがんを疑われた場合に、子宮頸部組織を少量採取して病理組織学的に診断が行われます。結果は2週間かかります。
検査の内容
コルポスコピー(膣拡大鏡)を用います。子宮頚部に酢酸を塗布し、それによる変化を拡大鏡で観察する検査です。
膣部に薬品を塗布したのち、病変があることが疑われる部位を確認した上で、子宮頸部から米粒の半分ほどの組織を、2~4か所程度採取します。
・採取前に、コルポ診を用いた観察を行い採取部位を決めますので、全体で10分から1ほどかかりますが、組織を採取する時間は1~2分です。
特に麻酔を実施することはしませんなく個人差がありますが、痛みも通常は麻酔を要しません。
検査の偶発症
- 検査に伴う偶発症として、出血です。極めて稀ですが感染が起こる場合があります。
- 出血に対しては、ガーゼ挿入による圧迫止血を行います。ガーゼは当日、または翌朝にご自身で抜去していただきますが、組織採取時での出血が圧迫止血のみで十分と判断できない場合、非常に細い吸収糸を用いて生検部位の縫合止血を行います。非常に細い糸と針を使用します。鎮痛は必要とせず終了しています。(5分強の時間)
- 止血のため、止血剤が処方いたします。(また稀に感染の予測が否定できない場合に抗生物質を数日処方することがあります。)
検査前のご注意点
- 月経前一週間と月経期間を避けてご予約ください。
- 痛みや採血などの緊張などで気分の悪くなりやすい方やそのような経験のある方は、ご来院の際にご自分での自動車などの運転は避け、ご家族などご同伴頂くことをおすすめいたします。(100人に1人おられるか否かと思いますが)
- 高血圧・心臓・血管や脳血管障害などのために、血を固まりにくくする薬(抗凝固剤)
(例えばワーファリン、バファリン、バイアスピリン、オパルモンなど)をお飲みの方は、また常用的にアスピリンを服用されている方は、出血が止まりにくい場合があるため事前に必ずご相談下さい。
検査後のご注意点
- ガーゼ・・・検査・処置後は圧迫止血のため、膣内にガーゼを挿入しています。指定の時間にご自身で抜いていただきます。
- 出血・・・通常検査後数日から一週間程度、少量の出血や色のついたおりものがあります。タンポンの使用は避け、ナプキンを当ててお過ごしください。
- 入浴・・・検査当日はシャワー浴にしてください。翌日から出血が少なければ入浴できます。
- 運動・・・出血が付着程度、おりものに混じる程度に減るまでは控えてください。
- 性交渉・・・生検部への接触により再出血を生じることもありますので、性交渉は1週間ほどお控えください。
- 飲酒・・・3日間は飲酒を控えてください。