緊急避妊について

緊急避妊についてMedical guide

緊急避妊について

緊急避妊(アフターピル)に関して当院では2種類の方法を提供しています。
あくまでも最終手段であり、性行為の度に使うものではありません。
もしも、既に妊娠が成立してしまった後に薬を服用しても、その妊娠を薬によって妊娠継続を中断させることはできません。
また、早い人では、アフターピルの内服後、7日以内に、消退出血(ホルモンの減少により内膜がはがれて出血すること)がおこります。本来は緊急避妊薬を内服した後の出血は避妊に成功したと解釈されますが、他の原因による不正性器出血や避妊に失敗し妊娠した初期の出血と判別はつきません。よって、月経周期を確認して、異常があれば婦人科を再受診してください。
アフターピル服用後に、性行為を行った場合ですが、その時1回限りの効果しかありません。アフターピルを服用しても失敗をする原因の一つが、服用後に性行為をしてしまったことにあるとされています。次の月経が確認されるまでは、性行為を控え様子を見ましょう。

プラノバール

従来から行われてきた方法は「ヤッペ法」と呼ばれる方法です。
エストロゲンとプロゲステロンの合剤の中用量ピルのプラノバールを性交後72時間以内に2錠。さらに12時間後に2錠の合計2回(総計4錠)服用します。
主な副作用は吐き気で、中には嘔吐してしまう方もいらっしゃいます。
他には、頭痛・むくみ・めまい・胸の張りなどの副作用が出ることがあります。
薬の値段は高くなく、1回の費用は安く済みます。

ノルレボ

新たに2011年に正式に避妊薬として承認された薬です。ノルレボ錠の妊娠阻止率は約80%で、結果として妊娠に至らなかった患者さんの割合は98.4%でした。
旧来の方法に比べ、妊娠阻止率が数パーセント高くなりましたが、100%ではありません。またホルモン量を抑えているため吐き気・頭痛などの副作用の発現が10%以下で済むことが予想されます。
また服用は1回で済みますが値段が高価です。